
実は何かと色恋話の多い四郎様。後世の創作もあるが...創作でも浮気は浮気? 圧倒的正ヒロイン龍勝院ちゃんの浮気調査が始まる...
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目次

八重垣姫
八重垣姫は江戸時代に成立した人形浄瑠璃の作品の一つ「本朝廿四孝」に登場する架空の女性である。
本朝廿四孝という作品はなかなかのヒット作だったようで、その人気を記念して、現在諏訪湖には「八重垣姫の像」が立っている。


本朝廿四孝
参考文献[1]などで内容を知ることができる。ネタバレ防止のため、大雑把な流れを読みたい方だけクリックしてほしい。
本朝廿四孝のあらすじ(クリックで開く)
- 諏訪法性の兜を巡って武田信玄と上杉謙信が戦っている(川中島の戦い)
- 室町幕府将軍・足利義晴が武田上杉の和睦のために武田勝頼と八重垣姫(上杉謙信の娘)の婚姻を斡旋
- 何者かが送り込んだ暗殺者が足利義晴を暗殺
- 武田と上杉が疑いをかけられる
- 犯人が見つからなければ勝頼と景勝の命を差し出すと信玄と謙信が約束する
- いろいろあって勝頼が殺されそうになるが「蓑作」というそっくりさんが殺され、勝頼は蓑作として生き延びる
- 勝頼は「蓑作」として「濡衣」という名の女性と二人で諏訪法性の兜と将軍暗殺の犯人を捜す旅に出る
- 勝頼は上杉家に潜入するが、謙信に見破られる
- 謙信は勝頼に信濃へ行くよう命令し、道中で殺そうとする
- 謙信の策略に気づいた八重垣姫は勝頼を助けるために諏訪法性の兜に祈禱する
- 白い狐が姫に乗り移り、諏訪湖の氷の上を渡って勝頼の元へ向かう
- 暗殺者が今度は将軍義晴の妻を殺そうとするが濡衣が身代わりになり、暗殺者はとらえられる
- 暗殺者の正体が斎藤道三だった!?
YouTubeにも動画が公開されていたので、ちょっとのぞいてみるのもいいと思う。
この物語は単に作り話である可能性が高いが、いくつかの部分で創作で終わらせるにはもったいないところがある。
一つ目だが、「足利将軍による婚姻の計画」はまさに「近江水口龍勝院化粧料仮説」で僕が提唱する「足利義昭による勝頼と龍勝院の婚姻の斡旋」にかなり近いストーリーとなっている。
近江水口龍勝院化粧料仮説
二つ目は、「勝頼の婚姻を斎藤が阻む」という設定である。これは織田と斎藤が争っていた背景とつながりがあるように感じる。龍勝院の婚姻も斎藤からの妨害があったのではないかと僕は睨んでいる。こちらは近いうちに記事にまとめるつもりだ。
龍勝院ちゃんお怒りの理由
先述のように、八重垣姫の設定は龍勝院と同じような境遇である可能性が高いのである。では、なぜ龍勝院ではないのか?
やはり、「武田勝頼と織田信長」を結びつけた龍勝院より、江戸時代に人気のあった「武田信玄と上杉謙信」を結びつける架空の姫の方が需要があったのかもしれない。あるいは龍勝院の存在は江戸時代時点ですでに忘れられていたのかもしれない。
もし、勝頼が人気なら...。今頃諏訪湖には龍勝院の銅像が建っていたのかもしれないのだ。悔しい限りである...。

ちなみにストーリーを少しだけ調べてみたところ、「濡衣」という名前の武田家の腰元(侍女)が登場するのだが、しれっと「勝頼を慕う」と解説があった[1]。流石にモテすぎな勝頼君である。


まとめ
今回は諏訪湖に悠然と佇む「八重垣姫」について紹介した。もし、四郎様がもっと人気者だったならば...
きっと諏訪湖に佇んでいるのは八重垣姫ではなく「龍勝院ちゃん」だったはずだ。
今からでも遅くはない。
令和の圧倒的ヒロイン、龍勝院ちゃんの銅像をいつか諏訪湖に建てようじゃないか!!!
龍勝院研究に新しい目標ができたと感じる。
参考文献
[1]国立劇場芸能調査室 編『国立劇場上演資料集』274,国立劇場,1988.5. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12435337 (参照 2026-04-08)